安藤実慶監修 ラリーエースとのコラボラケット『Rallys Blitz CNF』登場
ペン粒プレーヤーとして第一線で活躍し続けている安藤実慶選手(駒澤大学4年・松商学園高出身)。
今回、卓球ラケットのブランドRally Ace (ラリーエース)を製造販売する卓球ラケットメーカー・センターフィールド株式会社とRallysがコラボし、安藤実慶選手が監修。
「粒高プレーヤーに新たな選択肢と価値観を提供したい」という想いのこもった最高峰ラケットが完成しました。
その名もRallys Blitz CNF(ラリーズ ブリッツ CNF)です。
「電光石火の攻撃力」 を持つペン粒ラケットという意味を込めて「Blitz(ブリッツ)」と名付けました。
平均重量は88g。重めのラケットで、相手のボールも止めやすく粒高の切れ味も増す仕様です。
1年間の開発期間を経て完成
2024年7月頃から開発を始め、何度も試打や改良を繰り返し、デザインや微修正などを繰り返し、1年間の開発期間を経てついに完成。
安藤選手は3月の東京選手権で、Rallys Blitz CNFを使用し(デザイン調整前だったので、グリップにデザインは入ってませんでした)ベスト32まで勝ち上がってくれました。
安藤実慶がラケットに込めた想い

Rallys Blitz CNFのメリット
回転の影響を受けにくい
回転量の多いボールに対しても安定した対応が可能です。
弾みが強く、スピードが出る
ブロックやプッシュ時に自然とスピードが乗ります。
裏ソフトでの攻撃にも威力が出せる
粒高だけでなく、攻撃面も高いパフォーマンスが期待できます。
CNF素材によって木材に近い打球感
木材ラケットからの移行も比較的スムーズで、実際に私自身も約1ヶ月である程度慣れることができました。
攻守のバランスが絶妙
攻撃的に偏りすぎず、ある程度のコントロールはしやすいです。
Rallys Blitz CNFのデメリット
球持ちはやや弱め
一般的な木材ラケットに比べ、食い込み感は少ない印象です。
短いコントロール技術が難しい
完全に不可能ではありませんが、慣れが必要です。
粒の摩擦を活かす技術が難しくなる
弾みの強さゆえに、摩擦力が少なく感じるようになると思います。
用具に頼りすぎると技術の成長を妨げる可能性がある
“当てるだけ”のプレーに偏ってしまう危険性があります。
Rallys Blitz CNFを使う上で伝えたいこと
従来の粒高用ラケットは「弾まない」ことを重視し、
安定したブロック性能を追求してきました。
しかし、その一方で“弾まない=回転の影響を受けやすい”というデメリットもあります。
私の感覚では、回転量の強いボールを処理するには、実は“弾む”ラケットの方がラクです。
特に「低く返す」「深く入れる」などのシンプルなプレーでは、弾むラケットの方が効果的です。
ただし一方で、自分でスイングしてコントロールする、いわゆる“切るブロック”のような技術には、ある程度の“感覚”が必要になります。
そのため、成長段階の選手がこのようなラケットを使うと、「当てるだけ」のプレースタイルが染みついてしまう恐れがあります。
どんな選手におすすめか?
・感覚が身につかずペン粒として行き詰まりを感じている人
・攻撃力と守備力の両立を目指す中級〜上級プレーヤー
このようなプレーヤーにオススメです。
最後に
今は“用具に頼る”という感覚で卓球をしていますが、それが悪いとは思っていません。